密度がある程度残っている状態での移植手術の可否
現在31歳です。
最近薄くなってきました。プロぺシアを服用しています。
薄くなったと言っても、まだ2割減くらいでしょうか? 特別に薄いというのではなく、全体的に密度が下がっているという感じです。
外見上はまだまだハゲと言われるレベルではありません。
それでも、頭頂部の通常の本数を5万本と考えれば、1万本は失ったことになります。
そこへ、5千本くらいの移植をして、完全復活に近い状態に戻したいのですが、不可能なのでしょうか?
できれば、一度の手術で、可能なだけ移植してしまいたいのです。なぜなら、20万円の基本料金がかかるからです。これを3回に分ければ、60万円の負担になります。
5千本を頭頂部全体に均等に移植していただければ、あと10数年は次の手術までもちそうです。
もともと、密度がある程度残っているところへの移植は不可能なのでしょうか? 移植毛は生きるが、既存毛が死んでしまうこともあるのでしょうか? それとも、施術が密度がある分、困難になるのでしょうか?
高下
お返事
高下様へのお返事
ご質問、ありがとうございます。
自毛植毛を治療としておこなうのは、薄毛がある場合です。男性型脱毛症や傷跡などで、薄毛になった状態を治療するのには、現在の自毛植毛はとても有効な治療法です。ただし薄毛のない場所には原則として植毛はおこないません。
既存毛の密度がある程度残っていても、既存の髪はそのままにして、その間に密度を追加する形で植毛することは、技術的には可能です。しかし、臨床的に薄毛がない場合は、植毛手術の適応はないと判断します。
その理由は、将来的にどういう形の脱毛に進行するか分からないからです。ある程度薄毛状態になっていれば、今後将来さらにどういう形に進行していくか、ほぼ見分けられますので、最終的な状況を見据えて、将来的に最も効果的で有効な形で治療プランを考えていきます。
一般論では、ヒトは最終的に、ご指摘のように、約5万本の髪が必要なほどの脱毛に進行する可能性がありますが、人生で植毛治療に利用可能なドナー毛は約12,000〜15,000本くらいしかないのです。数学的に圧倒的に不足しているのです。この貴重なドナーは少しも無駄にできません。
自毛植毛の最終ゴールは、完全復活にもどることではなく、圧倒的に少ないドナー量を有効に利用して、普通に近い外見にもどすことなのです。
医師 柳生
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